♪ 〜 ♪ 〜 ♪

コーダ あいのうた

C O D A
🎤🤟
公開:2021年(日本は2022年) / アメリカ / 監督:シアン・ヘダー
テーマ:自分も大切、相手も大切 ── アサーティブコミュニケーション

2022年に映画えいがの賞しょうで世界一に選えらばれた、家族かぞくの物語ものがたりです。主人公しゅじんこうのルビーは、耳みみの聞きこえない家族の中で、たった一人、耳の聞こえる子ども。この記事では、映画のお話や俳優はいゆうのことを知りながら、「自分の気持ちも、相手の気持ちも大切にする伝つたえ方」をいっしょに考えます。

📄
授業で使えるPDF資料(2種類)
先生向けの授業ガイド(授業の流れ・発問例・配慮点)と、生徒用ワークシート。
特集「アサーティブコミュニケーション」第1回の教材です。
📚 もくじ
  1. 「CODA」ってどんな意味?
  2. アサーティブって何?
  3. 3つの話はなし方
  4. どんなお話?(あらすじ)
  5. 映画の舞台ぶたいと時代
  6. 監督ってどんな人?
  7. 出ている俳優
  8. この映画のすごいところ
  9. ルビーのなやみを考えよう
  10. コミュニケーション探偵たんていワーク
  11. 今日のまとめ
1「CODA」ってどんな意味?

CODA(コーダ)は、英語えいごの Children of Deaf Adults の頭文字かしらもじです。日本語にすると、「耳の聞こえない親おやを持つ、耳の聞こえる子ども」という意味で使つかわれます。

主人公のルビーは、まさにこのCODA。お父さん・お母さん・お兄さんは耳が聞こえません。でも、ルビーには音が聞こえます。

🤟 ルビーのやくわり

ルビーは家族の中で、手話しゅわを使って家族とまわりの人をつなぐ「通訳つうやく」もしています。家族のお仕事しごとを手伝い、学校にも通い、自分の友だちともすごす。たくさんのやくわりを持った女の子です。

2アサーティブって何?

「アサーティブ」は、ちょっとむずかしい言葉です。でも、考かんがえ方はとても簡単かんたん。

🟩 自分も大切。相手も大切。

自分の気持ちをぐっとがまんするのでもなく、相手を言い負まかすのでもありません。自分の気持ちも、相手の気持ちも、どちらも消けさない。それがアサーティブな伝え方です。

🔑 大事なこと:「イヤ」と言ってもいい

アサーティブは「いつでもやさしくすること」ではありません。イヤなことは「イヤだ」と言っていいし、断ことわってもいい。ただし、相手を傷きずつける言い方をしない。ここがポイントです。

33つの話し方

たとえば、友だちが自分の鉛筆えんぴつを勝手かってに使ったとします。あなたなら、どう言いますか?

🟥 攻撃型(こうげきがた) 「勝手かってに使うな!」
→ 気持ちは伝つたわるけど、相手を傷つけてしまうかも。
🟦 受け身型(うけみがた) 「……いいよ」(本当はイヤなのに、がまん)
→ 自分の気持ちを大切にできていない。
🟩 アサーティブ 「勝手に使われると、いやな気持ちになるんだ。次つぎからは、使っていいか聞きいてほしいな」
→ 気持ちを伝えて、相手も攻撃していない。
✨ アサーティブの合言葉

「あなたはいつも〜!」より、「私わたしは〜と思おもう」で始はじめてみよう。
❌「そんなのイヤ!」→ ⭕「私は今日はそれをやりたくないな」
❌「ぜったいこうする!」→ ⭕「私はこうしたいと思ってる。あなたはどう思う?」

4どんなお話?(あらすじ)
📖 あらすじ

ルビーは高校生こうこうせいの女の子。朝早あさはやくから家族の漁りょうの仕事を手伝い、耳の聞こえない家族のために通訳つうやくもしています。

ある日、学校の合唱がっしょうクラブに入はいったルビーは、「歌うたうことが大好だいすき」という自分の気持ちに気づきます。先生せんせいは「音楽の学校を目指めざしてみないか」とすすめてくれました。

でも、家族はルビーの通訳がないと困こまってしまう。「家族を大切にすること」と「自分の夢ゆめを大切にすること」。ルビーは、その間あいだでなやみます。

さいごにルビーは、自分の気持ちを家族に伝え、家族もルビーの夢を応援おうえんしようとします。「どちらか一ひとつ」ではなく、「どちらも大切にする方法ほうほう」を、家族みんなでさがしていくお話です。

➡ このお話の中心ちゅうしんにあるのが、「自分もOK、相手もOK」というアサーティブの考え方です。

5映画の舞台と時代

🌊 舞台はどこ?

アメリカのマサチューセッツ州しゅうグロスターという、海うみの近ちかくの町です。漁業ぎょぎょう(魚さかなをとる仕事)でよく知しられた町で、ルビーの家族もこの町で漁の仕事をしています。

📅 いつの時代?

『コーダ あいのうた』は2021年につくられた映画で、お話は今いまのアメリカがぶたいです。日本では2022年1月に映画館で公開されました。

🇯🇵 2021〜2022年の日本は?

このころ、日本では新型しんがたコロナウイルスのえいきょうで、マスクをつけたり、画面がめんごしに授業じゅぎょうをしたりしていました。「人と人がつながること」が、あらためて大切に思われていた時代です。

6監督ってどんな人?
シアン・ヘダー監督・脚本

アメリカの映画監督かんとくで、この映画ではお話づくり(脚本)と監督の両方をたんとうしました。

ヘダー監督は、この映画をつくるためにアメリカの手話(ASL)を自分じぶんで勉強べんきょうしました。手話は、英語をそのまま手で表あらわすものではなく、独自どくじのルールを持つ言葉です。だから手話の専門家せんもんかといっしょに、「このセリフを手話でどう表すか」をていねいに考えました。

🤟 大切にしたこと:ろう者の役を、ろう者の俳優が

この映画では、耳の聞こえない家族を、本当に耳の聞こえない俳優たちがえんじています。「障害しょうがいをテーマにする」のではなく、「その人たちのふつうの毎日まいにちをえがく」ことを大切にした映画です。

7出ている俳優
エミリア・ジョーンズルビー 役

イギリス出身しゅっしんの俳優。ルビーをえんじるために、およそ9か月もかけて、アメリカの手話(ASL)・歌うた・漁のしかたを練習してから撮影さつえいに入りました。

マーリー・マトリンお母さん(ジャッキー)役

本当に耳の聞こえない俳優で、とても有名ゆうめいな人です。1986年の映画『愛あいは静しずけさの中に』で、ろう者として初めてアカデミー主演しゅえん女優賞しょうを受賞しました。

🏆 ろう者で初のアカデミー主演女優賞
トロイ・コッツァーお父さん(フランク)役

この人も本当に耳の聞こえない俳優。『コーダ あいのうた』の演技えんぎで、アカデミー助演じょえん男優賞を受賞しました。ろう者の男性の俳優として、初はじめての快挙かいきょでした。

🏆 ろう者の男性で初のアカデミー演技賞
ダニエル・デュラントお兄さん(レオ)役

お兄さんのレオをえんじたのも、耳の聞こえない俳優です。

8この映画のすごいところ

2022年のアカデミー賞(世界でいちばん有名な映画の賞)で、この映画は3つの賞を受賞しました。

  • 🏆 作品賞その年の「いちばんの映画」に選えらばれました。
  • 🏆 脚色賞(きゃくしょくしょう)お話づくりがすばらしい、とみとめられました。
  • 🏆 助演男優賞お父さん役のトロイ・コッツァーが受賞しました。
💡 じつは歴史に残るできごと

『コーダ あいのうた』は、インターネットの配信はいしんサービスでつくられた映画が、はじめてアカデミー作品賞をとった作品でもあります。「家族の映画」であるだけでなく、映画の歴史にも名前を残のこしました。

9ルビーのなやみを考えよう

ルビーには、家族があります。そして、歌があります。さらに、学校・友だち・将来しょうらいもあります。ぜんぶ大切。だから「どれか一つを選えらべばかんたん」という話ではありません。

ここで、アサーティブを思おもい出そう

🟦 家族だけOK なら… 「家族のためなら、自分の夢は全部あきらめる」
→ 自分の気持ちをがまんする「受け身型」になっちゃう。
🟥 自分だけOK なら… 「私は歌いたいから、家族のことは知らない」
→ 相手の気持ちを考えない「攻撃型」になっちゃう。
🟩 自分も相手もOK なら… 「家族は大切。でも、私には歌いたいという気持ちもある」
→ ここから「どうしたら両方を大切にできる?」と考える。これがアサーティブ!
🤔 みんなで考えてみよう

「自分の夢を持もつことは、わがままかな?」
答こたえは簡単かんたんではありません。自分の夢を大切にすることと、家族を大切にすることは、りょうほう大切にできることもあるからです。

10コミュニケーション探偵ワーク

映画を見ながら、「コミュニケーション探偵たんてい」になって、心に残のこった場面ばめんを1つえらんで書いてみよう。

なまえ:
① 心に残った場面は?
② その人は、本当は何を思っていた?
③ 本当の気持ちを言えた?
④ どんな言い方だった?
⑤ 相手はどう感じたと思う?
⑥ 自分だったら、何と言う?
✍️ さいごに、文をかんせいさせよう

今日、私は「______」と言ってもいいんだと分わかりました。
でも、「______」も大切だと思いました。
これから私は、___________したいです。

🌱 今日のまとめ

「よい会話」ができる人は、話が上手じょうずな人ではありません。

「自分もOK、相手もOK」
  • 自分の気持ちを大切にしていい。
  • イヤなことは「イヤ」と言っていい。
  • 自分の夢を持っていい。
  • でも、相手にも気持ちや夢がある。
  • だから、どう伝えたらお互たがいを大切にできるかを考える。

これが、『コーダ あいのうた』からもらえる、いちばん大切なプレゼントです。

🐟 ちょこっと豆知識

「CODA(コーダ)」は音楽の言葉でもあり、曲きょくのいちばん最後さいごの部分を指さします。「ろう者の親を持つ子ども(Children of Deaf Adults)」という意味と、「歌の物語」がぴったり重かさなった、すてきなタイトルなんです。

おうちの方・先生へ(鑑賞のご注意):『コーダ あいのうた』は日本で映倫 PG12指定(12歳未満の鑑賞には保護者の助言・指導が望ましい)です。本ページは12歳以上(小学校高学年〜中学生)を対象としています。家庭内の会話などに配慮が必要な場面があるため、鑑賞の際は、必要に応じて場面の選択や事前・事後の説明を行ってください。授業での上映には、教育機関向けの適切な権利処理が必要になる場合があります。

著作権について:本記事の解説文はすべてオリジナルで作成しています。映画のポスター画像・俳優写真・場面写真は使用していません。作品の著作権は各権利者に帰属します。

AI生成コンテンツについて:本記事はAIを活用して作成しています。内容に誤りが含まれる可能性があるため、授業でご利用の際は事実関係をご確認ください。誤りにお気づきの場合は、お問い合わせよりお知らせください。

📚 参考資料(主な出典)