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セトウツミ

S E T O U T S U M I
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公開:2016年 / 日本 / 監督:大森立嗣
テーマ:会話のキャッチボール ── アサーティブコミュニケーション 第3回

大おおきな事件じけんは、ほとんど起きません。放課後ほうかごの川辺かわべで、2人の高校生がただ「しゃべる」だけの映画です。でも、その会話をよく見ると——受うけて、返かえして、また受けて。会話は「キャッチボール」なんだと気づきます。この記事では、この映画から「会話をつなぐ力」を学びます。

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授業で使えるPDF資料(2種類)
先生向けの授業ガイド(授業の流れ・発問例・配慮点)と、生徒用ワークシート。
特集「アサーティブコミュニケーション」第3回の教材です。
📚 もくじ
  1. この映画と「キャッチボール」
  2. 会話のキャッチボールって?
  3. どんなお話?(あらすじ)
  4. 舞台と原作げんさく
  5. 監督ってどんな人?
  6. 出ている俳優
  7. 会話が続く/止まる瞬間しゅんかん
  8. キャッチボールの4つのコツ
  9. 会話ワーク
  10. 今日のまとめ
1この映画と「キャッチボール」

第1回では「自分じぶんの気持ちを伝える」、第2回では「相手の話を聴く」を学びました。今回はその2つが合あわさった「会話のキャッチボール」です。

➡ 一方が投なげっぱなしでも、受うけっぱなしでもダメ。受けて、返して、また受ける。この行き来が「会話」です。

2会話のキャッチボールって?

ボールを投なげるのが「話はなす」、受うけるのが「聴く」。よいキャッチボールは、相手が受け取りやすいボールを投げ、来たボールをちゃんと受けてから返すことです。

🥎 受けて → 返して → また受ける
🔑 キャッチボールが止まる「3つの投げ方」

① 暴投:自分の話ばかりで、相手が受けられない
② 受けない:相手の話をスルーして、別の話をかぶせる
③ たたき返す:「それは違ちがう」とすぐ否定ひていする
セトとウツミの会話には、この3つがあまりありません。だから、いつまでも続きます。

3どんなお話?(あらすじ)
📖 あらすじ

大阪おおさかの高校こうこう2年生、瀬戸小吉(せと・こきち)と内海想(うつみ・そう)。タイプの違ちがう2人が、放課後ほうかごの川辺に座すわって、ただおしゃべりをして時間をつぶします。

派手はでな事件も、大きな冒険ぼうけんもありません。恋こいの話はなし、くだらない言いい合あい、悩なやみごと……。関西弁かんさいべんのテンポのよい会話かいわが、そのまま映画になっています。

➡ だからこそ、この映画は「会話そのもの」を観察するのにぴったりの教材きょうざいです。

4舞台と原作

🏞 舞台はどこ?

大阪。川かわの土手どて(川辺)が、ほぼ唯一ゆいいつの舞台ぶたいです。関西弁かんさいべんの「ボケ」と「ツッコミ」の掛かけ合いも、この映画の魅力みりょくです。

📖 原作は漫画

この映画は、此元和津也(このもと・かづや)さんの漫画まんがが原作げんさくです(『別冊べっさつ少年チャンピオン』で連載れんさい)。会話かいわだけで物語ものがたりが進すすむ、めずらしい作品です。

💬 「ボケ」と「ツッコミ」も会話術

関西の笑わらいでおなじみの「ボケ・ツッコミ」は、じつは高度なキャッチボール。ボケ(変へんなボール)を、ツッコミが上手じょうずに受けて返すから、会話がはずみます。

5監督ってどんな人?
大森立嗣監督

日本の映画監督かんとく。人間にんげんの細こまかな気持きもちや、何気なにげない日常にちじょうをていねいに描えがく作品で知られています。

『セトウツミ』でも、派手はでな演出えんしゅつにたよらず、2人の会話の「間ま」やテンポそのものを見みせる作りになっています。

6出ている俳優
池松壮亮瀬戸小吉 役

元もと野球部やきゅうぶで、明あかるくよくしゃべる瀬戸せとを演えんじます。話をどんどん投なげていく役やくです。

菅田将暉内海想 役

成績せいせきはいいけれど皮肉屋ひにくやな内海うつみを演えんじます。冷ひややかにツッコミながらも、しっかり会話かいわを受うけ止とめる役やくです。

7会話が続く/止まる瞬間

この映画を見るときは、「なぜ会話が続いているのか」を探さがしてみましょう。たとえば、こんなやりとり——

瀬戸(投げる)なあ、聞いてや。今日おもろいことあってん。
内海(受けて返す)ん、なんなん? ……で、それでどうなったん?
瀬戸(また受ける)それがな——(と、話がはずむ)

※上のセリフは会話の流れを説明するためのイメージ例です(映画の実際のセリフではありません)。

  • 続くとき「で、どうなったん?」のように、相手のボールを受けて、質問で返している。
  • 止まるとき相手の話をスルーしたり、すぐ否定したりして、ボールが床ゆかに落おちる。
8キャッチボールの4つのコツ
🟩 ① まず受ける「うん」「なるほど」で、来たボールを受うけ止とめてから返す。
🟩 ② 質問で返す「それで?」「どう思ったん?」で、相手にボールを返かえす。
🟩 ③ 受け取りやすく投げる一方的いっぽうてきに長ながく話しすぎない。短みじかく、わかりやすく。
🟩 ④ 「間」を怖こわがらない沈黙ちんもくも会話の一部。あわてて埋うめなくていい。

➡ 会話は「勝かち負まけ」ではありません。2人でボールを落おとさず続つづけることがゴールです。

9会話ワーク

映画(またはあらすじ)の中で、「会話がうまく続いているな」と思おもった場面ばめんを1つえらんで書いてみよう。

なまえ:
① えらんだ場面
② どちらが「投げて」、どちらが「受けた」?
③ 会話が続いたのは、なぜだと思う?
④ 4つのコツのどれが使われていた?
⑤ 自分の会話で試してみたいコツは?

🌱 今日のまとめ

会話は、うまいことを言う競争きょうそうではありません。

「受けて、返して、また受ける。」
  • 来たボールを、まず受け止める。
  • 質問で返して、相手にボールをわたす。
  • 相手が受け取りやすいボールを投げる。
  • 「間」も会話の一部。あわてない。
  • ゴールは「勝つこと」ではなく「続けること」。

これが、『セトウツミ』からもらえる、いちばん大切なプレゼントです。

🐟 ちょこっと豆知識

この映画は75分ふんと、短みじかめです。大おおきな展開てんかいがないぶん、「会話の間ま」や「テンポ」そのものを味あじわえます。普段ふだんは意識いしきしない、自分たちの会話かいわのリズムを見みつめ直なおすきっかけになります。

先生・保護者の方へ:『セトウツミ』は日本で映倫G(全年齢)です。高校生同士の会話かいわが中心ちゅうしんで、軽かるい下したネタや皮肉ひにくまじりの言いい合あいも出てきます。本ページは12歳以上(小学校高学年〜中学生)を想定しています。全編視聴のほか、会話場面を選んでの活用もおすすめです。授業での上映には、教育機関向けの適切な権利処理が必要になる場合があります。

著作権について:本記事の解説文はすべてオリジナルで作成しています。映画のポスター画像・俳優写真・場面写真は使用していません。作中の会話を再現した引用ではなく、会話の流れを説明するための創作例を用いています。作品の著作権は各権利者に帰属します。

AI生成コンテンツについて:本記事はAIを活用して作成しています。内容に誤りが含まれる可能性があるため、授業でご利用の際は事実関係をご確認ください。誤りにお気づきの場合は、お問い合わせよりお知らせください。

📚 参考資料(主な出典)