ボクシング教室に通う11歳のビリーが夢中になったのは、となりで開かれていたバレエでした。でも、炭鉱で働く父と兄は「男がバレエなんて」と大反対。この記事では、「男の子らしさ」「女の子らしさ」という思い込みと、好きなことを大切にする力を考えます。
「男の子なんだから泣かないの」「女の子なのに」──。私たちのまわりには、性別による「らしさ」の思い込みがたくさんあります。
➡ 特集第7回は、その思い込みとぶつかりながら、自分の好きなことを見つけた少年の物語です。
- ⛏️ 1984年のイギリス政府が炭鉱の閉鎖を進め、炭鉱で働く人たちは長いストライキ(仕事を止めて抗議すること)を続けていました。
- 🏘️ 炭鉱の町物語の舞台は、イングランド北部の炭鉱の町。男たちは炭鉱で働くのが「当たり前」とされていました。
- 💸 苦しい生活ストライキ中は給料が入らず、家族の生活はとても苦しくなりました。
母を亡くしたビリーは、炭鉱で働く父と兄、おばあちゃんと暮らしています。父にすすめられてボクシング教室に通いますが、同じ体育館で開かれていたバレエ教室に心をひかれます。
ウィルキンソン先生はビリーの才能を見ぬき、ロンドンの名門バレエ学校のオーディションをすすめます。
しかし、バレエを習っていることが父と兄に知られてしまい……。
- 👨 父の変化はじめは大反対だった父は、ビリーの踊る姿を見て、息子の夢を支えようと決意します。
- 👦 親友マイケルビリーの親友マイケルも、周りの「男らしさ」に合わない自分らしさを持っています。ビリーは、そんなマイケルをそのまま受け入れます。
- 🏘️ 町の人たち苦しい生活の中でも、町の人たちがビリーのために力を合わせる場面があります。
「男がバレエなんて」という言葉は、ビリーだけでなく、父自身もしばっていたのかもしれません。思い込みは、それを言う人も苦しめることがあります。
舞台の演出家として活躍していた監督の、映画デビュー作です。
イングランド北部の出身。のちにミュージカル版の脚本・歌詞も手がけました。
約2,000人の候補から選ばれ、15歳で英国アカデミー賞の主演男優賞を受賞しました。
ぶっきらぼうだけれど、ビリーの才能を信じる先生。アカデミー助演女優賞にノミネートされました。
妻を亡くし、ストライキで苦しみながら、息子の夢と向き合う父親。
- 🎵 エルトン・ジョンの音楽2005年にロンドンでミュージカル版が始まり、音楽はエルトン・ジョンが担当しました。
- 🌍 世界各地で上演ブロードウェイをはじめ、日本など世界各地で上演されています。
- 🎬 リマスター版2024年には日本でデジタルリマスター版が公開されました。
🌱 今日のまとめ
思い込みは、言われる人も、言う人もしばることがあります。
- 1984年、炭鉱の町でバレエに出会った少年の物語。
- 父と兄は「男がバレエなんて」と反対した。
- ビリーの姿を見て、父の思い込みは変わっていった。
- だれかの「好き」を応援することが、夢を支える力になる。
映画の最後には、大人になったビリーが舞台に立つ場面があります。演じたのは、イギリスの有名なバレエダンサー、アダム・クーパーです。