🌈 〜 A SILENT VOICE 〜 🌈

映画 聲の形

A S I L E N T V O I C E
✋💬
公開:2016年 / 日本(京都アニメーション)/ 監督:山田尚子 / 129分
テーマ:いじめと、向き合うこと ── 特集「多様性と共生」 第2回

小学生のとき、耳みみの聞こえない転校生・硝子しょうこをいじめていた少年・将也しょうや。やがて自分がいじめられる側になり、心を閉ざしたまま高校生になります。「もう一度、あの子に会わなければ」──。この記事では、いじめ、障害、そして「伝える」ことの難しさを考えます。

🌈 特集「多様性と共生」── ちがいを力に変える8つの視点
  1. ワンダー 君は太陽
  2. 映画 聲の形(この記事)
  3. ズートピア
  4. ドリーム
  5. 最強のふたり
  6. グリーンブック
  7. リトル・ダンサー
  8. パディントン
📄
授業で使えるPDF資料(2種類)
先生向けの授業ガイド(授業の流れ・発問例・配慮点)と、生徒用ワークシート。
📚 もくじ
  1. この映画と「向き合う」こと
  2. どんなお話?(あらすじ)
  3. 「聞こえない」ことと、コミュニケーション
  4. 「バツ印」が見せるもの
  5. 監督と原作
  6. 出ている声優
  7. いじめと「見ていた側」
  8. 授業で使える問い
  9. 考えるワーク
  10. 今日のまとめ
1この映画と「向き合う」こと

いじめは、「した側」「された側」「見ていた側」、それぞれの心に長く残のこります。

➡ この映画は、いじめを「した側」が過去と向き合う物語です。ちがいのある相手と、どう関わり、どう分かり合おうとするのか。特集第2回で考えます。

2どんなお話?(あらすじ)
📖 あらすじ

小学6年生の将也のクラスに、耳の聞こえない少女・西宮硝子が転校してきます。硝子は筆談ひつだんノートで話そうとしますが、将也たちはからかい、やがていじめはエスカレートしていきます。

問題が明るみに出ると、今度は将也がクラスで孤立こりつし、いじめられる側になります。

高校生になった将也は、手話を学び、硝子に会いに行きます。二人の再会をきっかけに、かつての同級生たちとの関係も、少しずつ動き始めます。

3「聞こえない」ことと、コミュニケーション
  • ✋ 手話手や表情を使って話す、独自どくじの文法を持つ言語です。将也は、硝子と話すために手話を学びました。
  • 📓 筆談紙に書いて伝える方法。硝子は転校してすぐ、筆談ノートでみんなと話そうとしました。
  • 🦻 補聴器音を大きくして聞こえを助ける機器。映画では、いじめで補聴器が取り上げられる場面もあります。
  • 💬 「伝わらない」のは一方だけの問題?聞こえる人どうしでも、気持ちが伝わらないことはたくさんあります。
💡 考えてみよう

この映画では、耳が聞こえる登場人物たちも、本当の気持ちをうまく伝えられずにいます。「伝える」ことの難しさは、障害があるかどうかだけの問題ではありません。

4「バツ印」が見せるもの

高校生の将也には、周りの人の顔に「×(バツ印)」がついて見えます。

それは、将也が人と目を合わせられず、心を閉ざしていることを表す、映画ならではの表現です。人と関わり直すたびに、バツ印が一つずつはがれていきます。

🔑 映像の工夫

言葉で説明せず、見た目の変化で心の動きを伝える。アニメーションだからこそできる表現に注目しましょう。

5監督と原作
山田尚子監督

京都アニメーションの監督。『けいおん!』などで知られ、登場人物の細やかな表情やしぐさで心を描く作風です。

大今良時原作

原作は『週刊少年マガジン』で連載された漫画です。脚本は吉田玲子が担当しました。

6出ている声優
入野自由石田将也 役

かつていじめをした過去を背負い、向き合おうとする少年。小学生時代は松岡茉優が演じています。

早見沙織西宮硝子 役

耳の聞こえない少女。いつも笑顔で「ごめんなさい」と言ってしまう、その心の奥が物語の鍵になります。

悠木碧西宮結弦 役

硝子を守ろうとする妹。

7いじめと「見ていた側」
  • ① 「した側」の後悔将也は、過去は消せないと知りながら、向き合う道を選びます。
  • ② 「見ていた側」の責任同級生たちも、止めなかったり、加わったりしていました。
  • ③ 「された側」の心硝子は、自分がいるせいで周りが傷つくと思いこんでしまいます。
  • ④ やり直すことはできる?許すかどうかは相手が決めること。それでも、関わり直す努力はできます。
🎬 公開10周年

2026年10月30日から、公開10周年を記念した再上映が行われる予定です(上映館は公式情報でご確認ください)。

8授業で使える問い
🟩 問い1(道徳)将也は、なぜ硝子をいじめてしまったのだろう? クラスの雰囲気はどうだった?
🟩 問い2(人権)「見ていただけ」の人には、責任はあるのだろうか?
🟩 問い3(伝える)耳が聞こえる登場人物たちも、気持ちを伝えられなかったのはなぜ?
🟩 問い4(共生)聞こえない人・聞こえにくい人と一緒に過ごすとき、どんな工夫ができる?
9考えるワーク
なまえ:
① いちばん心に残った場面と、その理由
② 「バツ印」がはがれていく場面で、何を感じた?
③ いじめを見かけたとき、自分にできることは?
④ 手話や筆談など、「伝え方」について気づいたことは?

🌱 今日のまとめ

過去は消せない。でも、向き合うことはできる。

「伝えたい」を、あきらめない。
  • 将也は、かつていじめた硝子と、もう一度向き合おうとする。
  • 手話・筆談など、伝える方法はいろいろある。
  • 聞こえる人どうしでも、気持ちが伝わらないことがある。
  • いじめは「した側」「された側」「見ていた側」みんなの問題。
🐟 ちょこっと豆知識

公開2週目には、耳の聞こえない人・聞こえにくい人も楽しめるよう、全国の劇場で日本語字幕付きの上映が1日1回行われました。また、この作品は第40回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞などを受賞しています。

先生・保護者の方へ:『映画 聲の形』は日本で映倫Gですが、いじめの場面や、登場人物が自ら命を絶とうとする場面が含まれます。本ページは中学生以上を想定しています。上映前に場面を確認し、生徒の心理的負担に配慮してください。つらい気持ちになった生徒が相談できるよう、スクールカウンセラーや「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310)などの窓口もあわせて伝えてください。聴覚障害のある生徒への配慮(字幕付き上映など)もお願いします。授業での上映には、教育機関向けの適切な権利処理が必要になる場合があります。

著作権について:本記事の解説文はすべてオリジナルで作成しています。映画のポスター画像・俳優写真・場面写真は使用していません。作品の著作権は各権利者に帰属します。

AI生成コンテンツについて:本記事はAIを活用して作成しています。内容に誤りが含まれる可能性があるため、授業でご利用の際は事実関係をご確認ください。誤りにお気づきの場合は、お問い合わせよりお知らせください。

📚 参考資料(主な出典)