🌈 〜 H I D D E N F I G U R E S 〜 🌈

ドリーム

HIDDEN FIGURES
🚀🧮
公開:2016年(日本2017年)/ アメリカ / 監督:セオドア・メルフィ / 127分
テーマ:人種と性別の壁を越える ── 特集「多様性と共生」 第4回

1960年代のアメリカ。宇宙へ人を送る計画けいかくの裏で、ロケットの軌道きどうを計算していたのは、黒人の女性たちでした。けれど彼女たちは、トイレもコーヒーポットも別にされる職場で働いていました。この記事では、人種と性別の「見えない壁」と、それを越えていった人たちを考えます。

🌈 特集「多様性と共生」── ちがいを力に変える8つの視点
  1. ワンダー 君は太陽
  2. 映画 聲の形
  3. ズートピア
  4. ドリーム(この記事)
  5. 最強のふたり
  6. グリーンブック
  7. リトル・ダンサー
  8. パディントン
📄
授業で使えるPDF資料(2種類)
先生向けの授業ガイド(授業の流れ・発問例・配慮点)と、生徒用ワークシート。
📚 もくじ
  1. この映画と「隠れた人たち」
  2. 歴史の背景:宇宙開発と人種隔離
  3. どんなお話?(あらすじ)
  4. 3人の「壁の越え方」
  5. 映画と事実のちがい
  6. 監督と原作
  7. 出ている俳優
  8. 授業で使える問い
  9. 考えるワーク
  10. 今日のまとめ
1この映画と「隠れた人たち」

原題の“Hidden Figures”には、「隠れた数字」と「隠れた人たち」という2つの意味がかけられています。

➡ 大きな成功の陰かげには、名前が知られないまま支えた人たちがいます。特集第4回では、実話をもとに考えます。

2歴史の背景:宇宙開発と人種隔離
  • 🚀 宇宙開発競争1957年にソ連が人工衛星の打ち上げに成功し、アメリカは宇宙開発を急いでいました。
  • 🧮 「計算手」の女性たちコンピュータが普及する前、NASAでは多くの女性が手計算で複雑な計算をしていました。
  • 🚻 人種隔離アメリカ南部では、黒人と白人でトイレや学校、バスの席まで分ける制度がありました。
  • 👩‍🚀 1962年のジョン・グレンアメリカ人として初めて地球を周回する飛行に成功。その軌道計算の確認をしたのがキャサリン・ジョンソンです。
3どんなお話?(あらすじ)
📖 あらすじ(実話がもと)

バージニア州のNASAラングレー研究所。数学の天才キャサリン、管理職の仕事をしながらも正式な肩書きのないドロシー、技術者をめざすメアリーの3人は、「西計算グループ」で働く黒人女性です。

キャサリンは宇宙特別研究本部に配属されますが、そこは白人男性ばかり。黒人用のトイレは遠く離れた建物にしかなく、毎日走って往復しなければなりません。

3人はそれぞれの壁かべに立ち向かい、実力で道を切りひらいていきます。

43人の「壁の越え方」
  • 🧮 キャサリン・ジョンソン理不尽を上司に訴え、計算の力で信頼を勝ちとった。
  • 💻 ドロシー・ヴォーン大型コンピュータの登場で仕事がなくなることを見こし、プログラミングを独学で学んで仲間と身につけた。
  • ⚖️ メアリー・ジャクソン白人しか入れない学校で学ぶため、裁判所に訴えて許可を得た。
💡 考えてみよう

3人の方法はちがいます。声を上げる、学び続ける、ルールそのものを変える──壁の越え方は一つではありません。

5映画と事実のちがい

この映画は実話をもとにしていますが、いくつかの脚色があります。

  • 👤 上司アル・ハリソンケビン・コスナーが演じた上司は、何人かの実在の人物をもとにつくられた人物です。
  • 🚻 トイレの場面有名な場面ですが、実際の出来事とは細部が異なるとされています。
  • 🎬 邦題の変更日本公開前、邦題は当初『ドリーム 私たちのアポロ計画』でしたが、「舞台はアポロ計画ではなくマーキュリー計画」という指摘を受け、『ドリーム』に変更されました。
🔑 特集「情報を見極める」とのつながり

「実話にもとづく映画」は、事実と脚色を分けて受け取ることが大切です(特集「情報を見極める」第5回『アルゴ』も参照)。

6監督と原作
セオドア・メルフィ監督・脚本

アリソン・シュローダーと共同で脚本を書きました。

マーゴット・リー・シェタリー原作

NASAで働いていた父を持つ作家が書いたノンフィクションが原作です。

7出ている俳優
タラジ・P・ヘンソンキャサリン・ジョンソン 役

数学の天才。実在のキャサリンは2015年に大統領自由勲章を受け、2020年に101歳で亡くなりました。

オクタヴィア・スペンサードロシー・ヴォーン 役

この役でアカデミー助演女優賞にノミネートされました。

ジャネール・モネイメアリー・ジャクソン 役

のちにNASA初の黒人女性エンジニアとなる人物。

8授業で使える問い
🟩 問い1(人権)3人の前には、どんな「壁」があった? 人種によるもの、性別によるものに分けてみよう。
🟩 問い2(行動)3人の壁の越え方のうち、いちばん心に残ったのはだれの方法?
🟩 問い3(歴史)なぜ彼女たちの仕事は、長いあいだ「隠れて」いたのだろう?
🟩 問い4(現代)今の社会に残っている「見えない壁」には、どんなものがある?
9考えるワーク
なまえ:
① いちばん心に残った場面と、その理由
② 「見えない壁」を感じる場面は、身の回りにある?
③ ドロシーのように「先を見て学ぶ」ために、今できることは?
④ 名前は知られていないけれど、社会を支えている人はだれ?

🌱 今日のまとめ

大きな成功の陰には、「隠れた人たち」がいました。

壁の越え方は、一つじゃない。
  • 1960年代、NASAで黒人女性たちが宇宙開発の計算を支えていた。
  • 職場にも、トイレや学校を分ける人種隔離の制度があった。
  • 3人は、声を上げる・学ぶ・ルールを変える、それぞれの方法で壁を越えた。
  • 実話映画には脚色もある。事実と分けて受け取ろう。
🐟 ちょこっと豆知識

NASAのラングレー研究センターには、キャサリン・ジョンソンの名前をつけた計算研究施設があります。

先生・保護者の方へ:『ドリーム』は日本で映倫Gです。人種差別の場面がありますが、暴力的な描写はほとんどありません。本ページは小学校高学年以上を想定しています。アメリカの人種隔離の歴史を簡単に補い、特定の人種や国への偏見につながらないよう配慮してください。実話をもとにしていますが、一部に脚色がある点も伝えてください。授業での上映には、教育機関向けの適切な権利処理が必要になる場合があります。

著作権について:本記事の解説文はすべてオリジナルで作成しています。映画のポスター画像・俳優写真・場面写真は使用していません。作品の著作権は各権利者に帰属します。

AI生成コンテンツについて:本記事はAIを活用して作成しています。内容に誤りが含まれる可能性があるため、授業でご利用の際は事実関係をご確認ください。誤りにお気づきの場合は、お問い合わせよりお知らせください。

📚 参考資料(主な出典)